HYBRID PHONON 2566突撃レポート!

お祝いの花の中に「元のタイムラインに戻してくれた」ケイトウが佇む。
タルシファ!

Set List

DUSToidよ歩行は快適か?
おやすみDOG
偉大なる頭脳
BEACON
ロケット
TIMELINEの終わり
時間等曲率漏斗館へようこそ
1778-1985 HYBRID PHONON 2566 ver.
Zombi
LANDING
賢者のプロペラ
HUMAN-LE
暗黒πドゥアイ
白く巨大で
MONSTER A GO GO HYBRID PHONON 2566 ver.
Lotus
ANOTHER DAY

encore
パレード

きわめて高い品質の作品群が放つ、特異な「メジャー」感。
多くの人々が惹きつけられる「何か」。
70年台にスタートした音楽制作活動。
多くの波及を生んだ、主に80年代以降の活動期における『P-MODEL』。当時から、既に異端。今、振り返ってみても、その先鋭性はきわめて“プログレッシブ”であり、“アグレッシブ”であった。
そして、『P-MODEL』を知る者にとっての刷新、とてつもなく幅広い音楽性を内包した、主には90年代以降のソロ名義での活動。
更には、2000年代、「個人的な『P-MODEL』の再起動」ともいえる『核P-MODEL』の始動。
その人、平沢 進。
現在進行形の真正アーティスト。

【HYBRID PHONON 2566】
国内屈指の広大なステージ、キャパシティを誇る国際フォーラムA。
その日、本編でも用意されるはずの「何か」を見届ける為に、一堂に会する氏の「歴史」の再確認の為に、そしてただただ「ヒラサワの音塊」を浴びる為に、集う人、人、人・・・
ひとりのアーティストに、これ程までに千差万別の客層が集うライブ会場も稀。
HYBRID PHONON 2566において提示される、これまでの「平沢ERA」を象徴するカラー、赤、青、ピンク。
[赤 : 平沢 進 ・・・ソロアルバム「救済の技法」に由来]
[青 : 核P-MODEL ・・・ジャケットデザインに多用]
[ピンク : P-MODEL ・・・1stアルバム盤色に由来]
氏が、3つの時代の楽曲を同時に披露するという機会、それもまた極めて希少。
現在の氏のメインギターでもあるEVOも、その3色をアルミニウムボディに纏い、居並んで待つ。
そして、始まる、HYBRID PHONON 2566 東京公演。
先に開催された大阪での2公演、そのどちらとも異なるオープニング楽曲。
この日は『P-MODEL』時代の最後期、99年リリースのアルバムに収録されていた『DUSToidよ歩行は快適か?』から。多くの観客がライブで聴ける事を待望していた同曲を 初出自のアルバム・アレンジとは別のアレンジで。冒頭から人々の予想、期待を超える氏の采配。
続け様に『P-MODEL』数年間の凍結期直前、86年のアルバムから『おやすみDOG』。そして、更に時代を遡り、79年発表の楽曲『偉大なる頭脳』へと続く・・・。立て続けに現れた『P-MODEL』の楽曲群。ヒートアップした会場が、すかさず青く染まる。その直後。ソロ名義最新作『BEACON』へ。大きな振り幅で2020年代へと我々を引き戻す。
しかしながら、そこに“時間的な”違和感はない。
昨今のスタイルとなっている会人(EJIN)二人とのライブ・アレンジで綴られてゆく数多の作品群は、『P-MODEL』の楽曲群さえも、単なるノスタルジーに留まらず、氏の選んだツール群により「更新され」、同じ個体でありながら、新たな音の連なりとして発信される。
2023年現在のアレンジで披露される、氏の長大な「歴史」。会場に居合わせた我々は、その“生々しい”音を 響きを 体の隅々で受け止め、共鳴する。
更には、綿密に、そして精細に配置された、凄まじいクオリティの映像、光が、さらりと氏のパフォーマンスとリンク、視覚野をも深く染めてゆく。
繰り広げられる現在進行形の「何か」。そのありさまを目の当たりする人々は、ただただ、圧巻を受け止めるのみ。
時に激しく、時に優しく、新しく、懐かしく、雄大であり、個的である、数々のピース。
通奏されてきた、“新しい何か”への探究、“クオリティ”へのこだわり、そして絶対的な“独創性”。
「真正アーティスト、平沢 進」。

(text by Susumu N)

会場でライブを体感された方もPC越しに視聴された方も、リハーサルからの驚嘆のライブレポをご覧下さい。

Reharsal&Sound Check

Laser-Harpの可視光線調整
センターのPCには色分けされたセットリストが確認できる。

各楽器のチェックを経てリハーサルがスタート!

オペレーター鎮西さんの鋭い眼光が光る。

筆者リハーサルを見ながらふとEVOの生音が良い事に気が付いた!
EVO→ワイヤレス→マルチエフェクト→DI→PAの流れでは素のギターの音が裸にされる。
艶めかしいサウンドにあらためてEVOの素晴らしさが実感された瞬間でした。

[Susumu Hirasawa]

[Susumu Hirasawa]

幻想的な光の中に佇むHirasawa。何かが始まる予感しか無い!

EVO 0101Z Trem

左からR-Red,Midnight Blue,Blast Shell Pinkが待機!
3台のEVOはワイヤレスを経由してLehle 3@1のラインセレクターで振り分けられる。
SWには判り易く赤、青、ピンクが貼られている。

会人が放つスポットライトカラーが時代背景を映し出す!

EVO 0101Z Trem Blast Shell Pink (P-MODEL 1stアルバム盤色由来)
ボディのアルミ生地の状態をブラスト処理して、シェルピンクのアルマイト加工の試作機。
偶然のお伺いから晴れのライブで使用された逸品!

EVO 0101Z Trem Midnight Blue核P-MODEL ジャケットデザインに多用)

濃い目のミッドナイトブルーカラーが斬新です。

EVO 0101Z Trem R-Red(平沢 進ソロアルバム「救済の技法」に由来)

鮮烈な赤が眩しい!

Godin Grand Concert Duet Ambiance

RMCピックアップのMultiac Nylonとの比較でAmbianceをチョイス。
よりナイロン弦サウンドを放つ。

Roland M-48 Live Personal Mixer

ライブ中に最善のミックスをする。

Pick

愛用ピックは表裏にS.HIRASAWAとS・hirasawaとデザインが表裏に入る。

BOSS ME-90 Guitar Multiple Effects

大阪公演はGT-100を使用、東京はME-90へ進化!フットスイッチの間に蓄光テープを貼り暗い足元でも視認性をアップ!

TC ELECTRONIC Polytune3

BonaFide Bufferを搭載した高性能ペダル型チューナー!

DI

BSS Audio AR-133 D.IとKLARK TEKNIK
上質サウンドの信頼性の高いDI。

Physical Performance

身体を張ったパフォーマンスは瞬間の軌跡!

\今買えるEVO/TALBOをチェック/

\こちらのページも併せて読まれています。/